2011年9月29日木曜日

9/27 2回目


この演習は、情報デザイン論3と連動して行う演習です。
情報デザイン演習3の目的は、実務的なWebサイトのリ・デザイン作業を通して、情報デザインのアプローチや知識を総合的に身につけることです。
まず最初に、2種類の実在する課題サイト(企業公式サイト/図書館サイト)から、各自対象サイトを選択します。
基本は個人作業ですが、グループで助け合ってもOKということにしています。


第1週目は、Webサイトデザインのプロセスの概要を学んだ後、各自が選んだ対象サイトをよく調べ、以下の3つのドキュメントを作成しました。
  ・サイトの目的の明確化
  ・サイトマップ
  ・コンテンツリスト
その上で、想定ではありますがターゲットユーザー分析を行います。このターゲットユーザー分析を通して、このサイトのキャストを整理していきます。
キャストを整理できたら、その中での想定のウェイトを考え、作成すべきペルソナを選びます。


ペルソナは、ユーザー調査を実施し、想定された属性の人からインタビューを複数人以上実施し、得られた事実からKJ法で作成します。
今回は2週目で、既存サイトの問題点を探るために、ユーザビリティテストを実施します。そのための、実施計画とパイロットテストを行います。
実施計画の立案では、タスクの設計が重要です。作成したペルソナやターゲットユーザー分析を基に、ユーザーのゴールを想定したタスクを作成します。
ユーザビリティテストは、発話思考法によって実施し、「プロトコル分析」を行います。
発話思考法は、実験協力者(被験者)に、Webサイトを操作しているときに考えていることを、その都度声にだしてもらって操作してもらう方法です。こうすると、その人が考えていること、認知していることを、外部からでも推測することができます。

プロトコル分析をするためには、映像で記録しておくことが有効です。各自が持っているデジカメの動画機能をつかって録画します。
分析には、動画によるプロトコル分析を支援する、「動画眼」を使って発話を書き起こします。
次回までに、各自が2名以上のユーザーに立案したユーザビリティテストの実施計画に基づいてテストを実施し、プロトコルを書き起こしてくることが宿題です。
がんばってください。